投資ファンドについて
2016/03/20
投資ファンドとは投資家から資金を集めてファンドマネージャーがそのお金を様々なテーマに応じた投資先に投資する機関のことです。
運用がうまくいくと配当や売却益が発生するのでそれを投資家に分配します。
なおこれまで投資ファンドが投資してきたものは市場で既に公開されている株式や債券だけでした。
しかし、最近ではそれ以外にオルタナティブ・アセットに投資するファンドが突出してきました。
ではオルタナティブ方式は従来の方式に比べてどのような違いがあるのでしょうか。従来のファンドは、投資においてレバレッジをかけないということと、収益の大きな部分が手数料であったり、空売りしないという特徴があります。
また従来のファンドの運用方式はアクティブ運用とパッシブ運用に大きく分かれています。
この中でアクティブ運用はファンドマネージャー自ら銘柄を選んで運用する方法です。
銘柄の選択には景気動向や割安感等を基準に判断されますが、景気やマクロ分析等を判断材料とするやり方をトップダウン型、割安株に注目して投資するやり方をボトムアップ型と言います。
一方、パッシブ運用とはどのような運用するのかと言いますと、日経平均やTOPIX等に連動する銘柄に投資をする方法です。
例えば日経平均の場合は、日経平均を構成する銘柄すべてに投資をします。
従来の投資ファンドはこのような運用方式で投資を行ってきましたが、これに対してオルタナティブ投資ファンドは従来とどこが異なるのかと言いますと、オルタナティブ方式の場合はレバレッジをかけたり、収益はあくまで成功報酬から支払われるというやり方を採用しています。
またオルタナティブ方式ではどのように利益を追求していくのかと言いますと、従来のやり方のように株式や債券の市場動向を参考にするのではなく、どのような市場であってもリターンを追求していくという方針を採用しています。
このため、場合によっては空売りも行います。
投資対象についてもオルタナティブ投資ファンドは従来型と異なっています。
またそれぞれの投資対象によってプライベートエクイティファンド、ヘッジファンド、不動産ファンドに分かれています。
プライベートエクイティファンドでは創業期の企業や成長の鈍化した成熟企業等に投資するファンドです。
ヘッジファンドは債券だけでなく商品市場や不動産等、株式以外にも幅広く投資を行っていくファンドです。
不動産ファンドはその名前の通り不動産に投資をしていくファンドです。
オルタナティブ方式では主にこのようなファンドに分かれているのです。